虹色の雨

悪い人だと 判っていても
愛してしまえば 女は弱い
ひとり酒場は 冬の雨
一輪飾った すいせんの
花より淋しい 私の胸に
想い出下さい 虹色の

煙草くゆらせ ほほづえついて
今頃あなたは 飲んでる頃ね
ふたつ並んだ 止まり木は
なじみのお店の 指定席
忘れてしまった 女の夢を
も一度下さい 虹色の

うしろ向いたら この俺がいる
優しいあなたの 言葉に泣いた
今日は寒いわ 東京も
離れて暮らせば 気にかかる
私に小さな 灯りを点す
あなたが夢です 虹色の
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