情小路のなさけ雨

雨がシトシト 泣く夜は
ホテルの窓にも こころにも
雨粒いっぱい ついてます

汽笛ひびけば しみじみと
あなたと暮らした 港町
情小路の なさけ雨

みんな許してくれました
若いわたしの わがままも
消えることのない 過去までも

いつもつつんでくれました
涙も 笑顔も 淋しさも
情小路の アパートで

雨がシトシト 泣く夜は
あの頃の夢も 水びたし
せつない恋しい なつかしい

ひとりで生きてた おんなです
ひとりで生きるの 慣れてます
それでもあなたを 想い出す

鉄の階段 コツコツと
登るあなたの 足音が
今も聞こえて 来るようで

いつもふたりで 分けあった
涙も 笑顔も 淋しさも
情小路の なさけ雨
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