ふるさと列車

ふるさとへ ふるさとへ
汽笛鳴らして 汽車はゆく
恋ものぞみも あこがれも
みんなあきらめ ふり捨てて
故郷へ帰る 汽車の窓
赤い夕日が さみしいぜ

さようなら さようなら
駅のホームで 手を振って
名残り惜しんで くれたひと
濡れた瞳が おもかげが
なぜかせつなく 目にうかび
男ごころも 泣けるのさ

汽車はゆく 汽車はゆく
青い月夜を 汽車はゆく
捨てていくとせ 帰らない
母が待つだろ ふるさとを
夜汽車の窓に しみじみと
思い出すのさ 偲ぶのさ
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