パイロットランプ

交わした言葉と
交わせなかった言葉達
金属みたいに
体の中に残ってる

パイロットランプが
点滅するのをながめていた
どこでつながってる
非通知のベルが鳴る

一瞬のうちをして
やさしさを取り戻す
アスファルトの上
浮いているように見えた

平日昼間から
いい身分なんだと
あまりにもヒマすぎる
ドライブインから
わけのわからない音楽が流れて
アクビした口から
つま先に抜けてく
抜けてく

憂鬱な朝はないですか
うまくやってるか
かたむいたカカト
短い指気にして
尾根づたいに走って
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