北千島哀歌~北千島女工節~

一人国出て 北千島
海山(みやま)遠く はなれ島
北はロシアの 国境(くにさかい)
占守(しむしる)、阿頼度(あらいど)、幌筵(ほろむしろ)

沖の波間に 見える舟
一目逢いたい 主の舟
ならば鴎に 身をかえて
こがれ泣く声 聞かせたい

国を出てから 幾月か
ふた親思うて ふる里が
あの星あたりと 空見れば
涙に映(うつ)る 七つ星

やがて切揚げ 来た時は
長のお世話に なりました
つらい務めも さようなら
家(うち)に帰れば ご令嬢
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