ブーゲンビリア

いつからか 二人は水を飲み干して
グラスを洗いもせずに 部屋に飛びこみうつぶせ
いつまでも 人はいつまでも
開く花を待ちながら 芝生の上にあおむけ

そこに懐かしの君からメッセージ
生まれた町を添付したメッセージ
句点打つ位置がおかしなメッセージが届くのさ

「麗しのブーゲンビリア あれは華じゃ。ないらしいわ」
遠くに離れて思うのさ 二流一流は関係ないや
幸せな子でいてほしいな

そこにどこからか鳴るファンファーレ
空を見上げれば九分咲きランウェイ
愛爛々と花が咲っていた

バンバンバン 懐かしの町で
ブーゲンビリア こういう日も悪くないね
花びらじゃない花火が上がっていた
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