ある晴れた日に

晴れた日の 船路はるかよ
けむり一筋 あがると見れば
はやその船は 港に入る
轟く 祝砲 いまあの人が

だけれど私は いや 向こうの丘に立って
待とう いくら長く 待たされても
いとわない
下の街から あの人が
人形のように 登ってきます

誰でしょう その人は
ここへ来たらば 何というでしょう
きっと 蝶々さんと 遠くから
だけれども 私は かくれている
からかうのよ ほんのちょっと

気の抜けぬように
からかってやると
可愛い私の妻よ 美しい花よと
いつも あの人が 呼ぶように
今の話のように なるかもしれない
きっと帰ってくる あゝ

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