ありふれたグレイ

はやりの服は好きじゃなくて
わざと知らんふりで歩いた
立ち向かうこと それが勇気
信じることはたやすいから

燃えるような赤に憧れて
声を嗄らして叫んでみたけど
燃え残る思いはいつも同じ
望めば望むほどに ありふれたグレイ

自分の色がわからなくて
届かぬ人は皆あざやか
強く見えるのは弱いから
隠していたくてひとりでいた

透き通った青になりたくて
クールなふりでうつむいてみたけど
水の中映る思いは同じ
選べば選ぶほどに ありふれたグレイ

流されること それも勇気
本当の気持ちに名前は無い
好きになりたくて弱いから
どこにでもある生き方で

かたちの無い風を追いかけて
どこへだって流されて行けるよ
手の平の思いはいつも同じ
走れば走るほどに ありふれたグレイ
静かに息をしてる いとおしいグレイ
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