白い妖精

不思議ね 何故かわたし
来ていたの またここヘ
蒼い湖に ひとリきりで

二人の笑い声が
こだました 春の日々
なのに今は冬 雪の夜

白い妖精が 歌い踊るの
映る面影は あなたばかりよ

淋しさと 悲しみ
凍る わたしに
やさしさ さしのベて
闇に消える 想い…

悲しみ恐れてたら
愛せない 何ひとつ
そんな言葉など きれいごとね

こぼれ落ちた涙が
波を呼び 水面に
揺れて壊れてく 愛のよう

白い妖精が 誘い踊るわ
あなた見せる笑顔(えみ)よりもやさしい

鮮やかに甦る
遠い思い出
さよなら つぶやいて
雪と消える 想い…

永遠にこのまま
時間(とき)を忘れて
雪の子守唄に
抱かれ 眠りたいの
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