充電器

少しだけ話がしたい
一日中働いて
満タンだったはずの
充電は20%

本当は会いたいけど
そうもいかない夜がある
あきらめて 涙して
濡れた携帯 握りしめていた

そっと抱きしめて
このままでいさせて
たったそれだけでいいのに
あの低い声が あの笑い顔が
恋しくなる 100%の純情で

私の赤いランプが
点滅し始めた頃
インターフォンが鳴って
もしかしたらと思った

急いで ドアの前
小さな穴のぞき込んだ
時計を気にしながら待つ
あなたが そこに立っていた

ぎゅっと抱きしめて
このままでいさせて
あなたは私の充電器
その低い声が その笑い顔が
満たしてゆく 100%の愛情で

ぎゅっと抱きしめて
このままでいさせて
あなたは私の充電器
その低い声が その笑い顔が
満たしてゆく

忘れないでいて
線で繋がれた
あなたは私の充電器
少しずつ時が刻まれるように
満たしてゆく 100%の愛情で
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