初恋は白鳥座

あれからどれほど経ったのでしょう
私の故郷(ふるさと) 海辺の町で
ふたりで見上げた 満天の星
あなたが教えてくれたのは
夜空の翼 白鳥座でしたね

幸せなんて 手が届かないものと
決めつけていたのに
あんなに近くに 輝いていました

あれからあなたは何も言わずに
郵便受けには 別れの手紙
歩いて歩いて 涙を拭いて
見上げた夜空にあったのは
ちいさな翼 白鳥座だったわ

恋に恋して 愛されることだけに
こころを奪われて
あなたの淋しさ 気付かずにいました

あの恋はまだ 凍てつく夜空の果て
翼をひろげて
あんなに遠くに 輝いているから
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