緑の旅人

あの頃 何もかも 何もかもすべて振り払って
素のままに自分を 生きてみたかった
目指すは誰も 足を踏み入れたことのない
黙して語らぬ 遠い荒野の果て

そんな時 人は人に なるために産まれてきたと
まぶしい歌が 街角から聞こえて来た
理屈じゃないんだ 眠っていた魂が甦る
自分が自分で居られる 確かな唄

何が本当で何が嘘なのか 向かい合うと言葉にならない
もっとやさしく歌ってくれ もっとはげしく歌ってくれ
僕達は向かい風に立つ 緑の旅人
あの夏の丘を 目指してゆく旅人

小銭をかき集めて 友と酒をかわす
お決まりの彼女の話から 世を憂う話
社会が悪いね 産まれた時代が悪かった
すべて周りのせいにして 痛々しくも酔いつぶれる

若かったなぁ40年前 ただガムシャラの怖いものしらず
ギターにのせて そのままの自分をうたう
楽しかったなぁ 気まずい夜明けのコーヒー
あいつも こいつも まっすぐで元気だった

何が幸せで 何が不幸なのか 塔のてっぺんに 答えがあるのか
もっとやさしく歌いたい もっとはげしく歌いたい
僕達は向かい風に立つ 緑の旅人
あの夕陽の荒野を 目指してゆく旅人

何が光で 何が影なのか 今でも良く分かっちゃいないさ
もっとやさしく歌いたい もっとはげしく歌いたい
僕達は向かい風に立つ 緑の旅人
あの夕陽の荒野を 目指してゆく旅人

あの星の荒野を 目指してゆく旅人
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