遠い街から

暮れゆく街角に 冬の匂い漂う
あなたのいない初めての 雪が舞い降りてくる
届いた絵はがきに 懐かしい癖の文字
優しい言葉にあなたの笑顔が 映っている

外はイルミネーションが
星屑のように光る
浮かれた気持ちで 時を過ごすざわめきたち
淋しい心に響く

あなたと歩いてた 街を一人歩こう
遠く離れても 続く空から
雪は降りる

離れた時間に今も慣れないから
返事のかわりに電話をかけよう
遠い街へ

新しい年が明けて
桜の季節の頃に
約束通りここへ
あなたが帰ってくると思うだけで
この胸がせつない

あなたと歩いてた 街を一人歩こう
さみしさは風が さらって空へと
飛んでゆくわ
×