明日に咲く花

出会った頃の二人のように
「それじゃね」と手を振って別れた
明日また会う約束など 交わすこともなく

最後に君はポケットから 二人だけの部屋のカギを取りだし
ふるえる僕の心にそっと 手を添えてドアを閉めた

別々の街からここに来て出会えたのに
また違う明日へと旅に出るのは悲しすぎるから

もう一度 ねえ、 もう一度
出会えたのならば君を離しはしない
もう一度 いま、 もう一度
悲しみの向こうの新しい朝へいこう

君を守るとか 幸せにするとか
その言葉の意味も知らなかった
でも今言える 僕が、君の君らしさを守る場所になる

月が照らすその時も朝陽が射すその時も
いつも君の傍にいる まださよならは早すぎるから

もう一度 ねえ、 もう一度
抱きしめ合えたなら君を離しはしない
もう一度 いま、 もう一度
君の言う不安は僕が消してあげるよ

もう一度 ねえ、 もう一度
出会えたのならば君を離しはしない
もう一度 いま、 もう一度
明日に咲く花を 二人で探しに行こう
二人で探しに行こう
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