九月の雨

最終のバスがくるまで 君の香りを吸い込んで
初めてのKissのチャンスは 今かな?って悩んでた
きつく抱きしめあえたら 前に進める
そんな期待だけ膨らんでいる 照れくさい時が流れる
急な坂登り切り 桜並木を 越えれば君の部屋まで
あと少し 今日こそは 送って行こう
そして僕でいいなら 握り返してみてよ 素直な微笑みで

九月の雨が降る夜 君の元へと急いだ
この街を離れること 心に決めたらしい
早い鼓動の音と 風を斬る音
白い息はすぐ 雨に消される 駆けてく 水たまりを越えて
駅前のアーケイドの 人混みをぬけ ホームの君を捜そう
僕はまだ君へと かける言葉も
見つからないままに 走り出す電車を 見送っているばかり

解らない事ばかりありすぎるけど
早く大人になりたかった

背伸びした 僕の瞳は 輝きながら アルバムから見つめてる
古き良き頃へと 想いは帰る
明日の事も知らず 悲しみを詩にして 唄い続けていた
×