ワスレモノ

眠れないだけの夜は嫌いだった
閉じた思考の真ん中に君がいる
窓から射し込む朝日に急かされては
寝不足な世界に目眩がした

「元気にやってるの?」君からの言葉
「忙しいからまたね」って嘘をついた

いつから忘れてしまうんだろう
“不器用なんだ”って 泣かずに誤魔化した
一人でなんか生きられないのに
だいじにしてたワスレモノ
気づかないふりしてわざと置いてきたよ
そんな自分が大嫌いだ

今日も一人きり部屋の隅うずくまって
過去や未来、今に怯えていた
深く吐き出した息に言葉を乗せても
見つからないメロディーが僕を責めた

笑っていたってニセモノみたいで
冷たい目が 寂しくて下を向いた

いつから平気な顔して
“もう慣れたよ”なんて笑えるようになって
ごめん…君に合わせる顔もないや
守りたいものも守れずに
手にして失って 傷つけてばかりで
僕は何がしたいんだろう

「元気にやってるの?」君からの言葉
「忙しいからまたね」って嘘をついた

だいじにしてたワスレモノ
僕の笑顔の意味 君と繋がる理由
本当はずっと解ってたタカラモノ

今ならまだ間に合うかな
上手く話せないけど
伝えたい事があるんだ「ねぇ 話をしよう」
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