ほつれ髪

ながい黒髪 まかせることは
女にとって
命あずけた 証(あかし)です
一生一度のネエ 恋ならわたし
もえてきれいに ほろびたい

化粧している 鏡の顔が
にじんでゆれて
いつかあなたの 顔になる
今日もせつないネエ この衿あたり
きっと受けます 唇を

逢えばそれだけ 苦しむものを
我慢の糸が
きれて二夜は 待てないの
よわい女とネエ 見ないでほしい
風に恥らう ほつれ髪
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