雨のむこうの故郷

寂しくなったら 帰ってこいと
涙で見送る 母の声
思い出すたび 会いたいけれど
のぞみ半(なか)ばじゃ 帰れない
あの日は雨 きょうも雨…
雨のむこうに 見える故郷(ふるさと)

北窓(きたまど)開いて 真赤(まっか)な林檎
かじればほろりと 泣けてくる
いつも電話じゃ 強がるけれど
弱気見せたら 負けになる
こころが雨 きょうは雨…
雨のむこうに 霞(かす)む故郷

しぐれに煙った 磐梯山(ばんだいさん)に
誓った約束 忘れない
元気出せよと 叱ってくれる
遠いお山が 恋しいよ
あの日も雨 きょうも雨…
雨のむこうに 見える故郷
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