街のレクイエム

川の向こう 懐かしい街並
駅前通り たそがれどき

待ち合わせならあの本屋
近道ならばひとつ裏

変わり果てて
知らない場所に来たような気がする

消えてく 見慣れた 景色が
そこにあるのはよく似たべつのまち
目を閉じる そうしたら いつでも
そこにあるような 気がするのに

かつての恋に遭遇 する瞬間には
どんな挨拶をしても まぬけだな

寝顔も 消えない傷跡も あれこれ
知りすぎている他人なの

話すことなどないもう
しあわせになるのに気後れすりゃ

消えてく 懐かしむ 気持ちも
そこにいるのはよく似たべつのひと
目を閉じる そうしたら いつでも
そこにいるような 気がするけど
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