困惑

君が現われて 俺は困ってる
過ぎ去った日に 忘れた筈の
蒼い心が ぶり返してさ
怖ず怖ずとして その白い手に
触れることさえ 躊躇(ためら)われてさ

君の眩(まぶ)しさが 俺を困らせる
まともな恋に 心痛める
愚かさはもう 無い筈なのに
優しさの下 見え隠れする
艶(なまめ)かしさに 目を伏せる俺

何をしたって 死ぬのが 命
死ぬ故にこそ 熱く生きようとするのも 命
君ゆえの悦び 君ゆえの困惑

君の振舞いに 俺は困り果て
恋する先の 闇ほの見えて
心すくんで 身動き取れず
いっそ全てを かなぐり捨てて
溺れてみたい 熱冷め切れず

何をしたって 死ぬのが 命
死ぬ故にこそ 熱く生きようとするのも 命
君ゆえの悦び 君ゆえの困惑

君ゆえの悦び 君ゆえの困惑
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