バラの香り

あなたはおぼえてたのね
私と誓ったことを
三年前のことを
二人別れたあとで
もしふしあわせなら
紅いバラを
箱に詰めて届けあおうと
あの日は はしりすぎたの
出会えた喜びに満ち
互いの暮らし失くした
二人みじかい恋に「おわり」を告げて
いつかもいちど
はじめられることを祈った

けれど今の私は
ひとりじゃないの
眠る恋人
バラの花は
河に流すわ

あなたはおぼえてたのね
私と誓ったことを
三年前のことを
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