あじさいの宿で

古びた町の 古びた宿に
心ひかれて クツをぬいだよ
お前に生きて お前に泣いて
そして別れた 旅のゆきずりに
雨に打たれてる あじさいの花が
あざやかすぎて 日暮れが淋しい
せめてお前だけは 幸せになれよ

冷たくすてて 私をすてて
泣いてお前は 背中向けたよ
タバコを吸って 煙をはいて
俺は別れの 言葉探したよ
俺のせいにして サヨナラを告げる
お前の肩が かなしくふるえた
いいさお前だけは 幸せになれよ

雨に打たれてる あじさいの花が
ふしぎなほどに 心にまぶしい
せめてお前だけは 幸せになれよ
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