あの木にはわたしにないものを

涙は燃え落ちた 心臓なくして
どうして生きるのに 冷めた砂を食べるの?
彗星は 屋上で落ちるまねをしたのか
どうして脚の無い夕焼け 森を見せたの?

あの木にはわたしにないものを

あの木にはわたしにないものを

■深海の橋で息を止めて渡りたい。
■死んで冷えた手で太陽に触れてみたい。
いつか土じゃなくあなたに還れた時は
鐘を作って二日、三度鳴らしたい

あの木にはわたしにないものを

あの木にはわたしにないものを

予定では今日がわたしの誕生日
あなたには涙が出る種をあげましょう
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