母に唄った子守唄

夢をみました 故郷の母を
泣いてまくらが 濡れました
長い坂道 わたしがおんぶして
軽い背中に 小声でそっと
母に唄った 子守唄

母が自慢の あの黒髪も
逢うたび白く 雪化粧
数え切れない 苦労に細る指
ゆるむ指輪が わかってますと
母に唄った 子守唄

母の笑顔が やさしく浮かび
胸をいつでも あたためる
辛い涙が しみてた糸切り歯
どうか幸せ かみしめるよに
母に唄った 子守唄
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