永すぎた春

一人でいるよりもあなたの側にいたくて
二人じゃ狭すぎた部屋で語り明かしてた

「あれから四年か」とぼんやりテレビを見てる
その背中を見つめながらため息をひとつ

あんなに抱きしめてくれたのに
おやすみのキスさえも忘れがち

明日また会えるようにいつまでも手を振ってた
あの頃の写真が窓際で揺れてる

六月は嫌いよ 毎年のように届く
おおげさな招待状にせかされる季節

四六時中 二人 退屈な訳じゃないけど
好みも癖も弱点も知りすぎたみたい

気まぐれな仔猫にひとり言
作りかけのパズルもそのままで

永すぎた春だなんて友達は笑うけれど
とりあえず待ってる 期待してないから

あんなに抱きしめてくれたのに
おやすみのキスさえも忘れがち

明日また会えるようにいつまでも手を振ってた
あの頃の写真が窓際で揺れてる

明日また会えるようにいつまでも手を振ってた
あの頃の気持ちを思い出せるように
×