2人のキャッシュカード

朝、通帳の全部 おろしたての金で
昨日、泣いて腫れた目の彼女と遠くに行く
365日という幸せを放棄した僕らは
ただただ毎日がたまたまであり続けるだけ

思い出すのは
君が初めて僕に難しい涙流した時
焦げたパンを全部食べてやれなかった時

「海が白紙みたい」という言葉に頷けなかった時
生ぬるい時間は、どんどん分からなくした
それでも君はいいよいいよって言う
情けないなあ

君を知りたい。複雑な才能に依存することなく、
ちゃんと半分こする距離感を愛したい。
君は違うという。
「距離は距離なの。離れるのは嫌だからちゃんと対等に。
複雑こそバランスなの」
ゆうけど、ゆうけど、何が違うっていうんだい?

腹立つのは食べもしないで見た感じで拒否した
舶来菓子 負けたオセロ 負けを一応認めた顔

「僕ら6月だね」という言葉に頷かなかった時
都合良き事だけ輝きっぱなしの記憶
お顔が近い時の愛するべき君の綺麗な目
君は美しいから僕はもう分からなくなるよ
頭からくるぶしまで全部愛してやるよ
そんな事思っていた 思っていた
だけ
だけ
だけ
だけだったんだ
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