七草の詩

桔梗の蕾が綻ぶ頃
あなたと花野歩いていた
吹き抜ける風は色づいて
七草の詩をしたためる

太陽が暮れて こぼれる涙
月明かり照らすは 萩の白露

溢れ溢れて 想いは海へ
流れ流れて あなたのもとへ
巡り巡りて 届けておくれ
歌ば歌ゆん 我きゃ加那へ

貴方が残した藤袴の
香りを纏って眠りにつく
夢に誘われ見た蝶は
撫子の如く可憐に舞う

思い草は咲き乱れて
月明かりを浴び 薄は伸びゆく

溢れ溢れて 想いは海へ
流れ流れて あなたのもとへ
巡り巡りて 届けておくれ
歌ば歌ゆん 我きゃ加那へ

葛の花は色、移ろい
この美しい季節も 移ろいゆく

溢れ溢れて 想いは海へ
流れ流れて あなたのもとへ
巡り巡りて 届けておくれ
歌ば歌ゆん 我きゃ加那へ

愛しき人よ いつまでも
×