ライザミネリのように

朝もやの中を 私は旅に出るわ
いつか貴方が言った 海の見える町へ
煙草の白いけむり 今の心のように
白くたよりなく ゆらいで消えてゆくの
一枚の手紙を書くわ 名前も書かず
それが貴方への 最後のお便りでしょう

笑う貴方の顔 ワイングラスの中に
あさい眠りのように ぼやけて消えてゆくの
街の赤いネオン 一人で泣いてないで
酒でも飲みに来いと 誘ってくれるけれど
貴方が嫌いと言った 緑のマニキュア
ライザミネリの映画のように わかれ色に塗るわ
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