惚れたのョ

雨がぽつんと ふたりを濡らす
胸はどしゃ降り 恋の雨
傘のしずくを 両手に溜めて
契り酒だと 飲むあんた
そんなあんたに ほ・ほ・惚れたのョ

好きと背中に 文字書きながら
路地の屋台で 雨やどり
コップ冷や酒 一気に干して
亭主きどりで 注げと言う
そんなあんたに ほ・ほ・惚れたのョ

しぐれ七坂 どろんこ道に
恋の紫陽花 八分咲き
俺に似合いの 押しかけ女房
苦労承知で ついて来い
そんなあんたに ほ・ほ・惚れたのョ
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