酔いれんぼ

あんたの心が 寂しいときは
隣りで この手で 暖めるから
世の中なんかは 悲しみばかり
せめて 身体を よせ合いながら
泣きなさい こらえないで
肩の荷物を 降ろしたら
泣きなさい 声をあげて
そばで 抱いてて あげるから…あんた

お酒で心が 休まるならば
子供の昔が 恋しいならば
母親みたいに ついててあげる
何処か ひとりで 行きそうだから
酔いなさい 雨の夜(よる)は
たった この世で ふたりきり
酔いなさい 涙ためて
眠り疲れて しまうんで…あんた

泣きなさい こらえないで
肩の荷物を 降ろしたら
泣きなさい 声をあげて
そばで 抱いてて あげるから…あんた

あんた
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