ネモフィラの丘

生きることに疲れ果てて
まぼろしだけ見てた日々に
きみは突然現れたんだ
一瞬にして映る世界が塗り替えられた

ネモフィラの花が咲く 青い丘でひとり
風まかせに涙を なびかせていたきみは
嘘のような美しさで 不意に僕を振り向いた

天国かもしれなかった
空と地上の境目がないほど青い丘

きみのあの日の涙のワケを
ぼくは決して聞きはしない
分け合うよりも 今はそっと
寄り添い合おう 言葉無き唄を歌うように

ネモフィラの花が咲く 青い丘でふたり
風まかせに手と手を からませてくちづけた
生まれたての天使のよう きみは羽を震わせた

天国なら良かったんだ
夢と現の境目を盗んだ青い鳥

ネモフィラの花が咲く 青い丘でふたり
風まかせに手と手を からませてくちづけた
嘘のような美しさで きみは僕を見つめたね

天国なら僕も行くよ
空と地上の境目がないほど青い丘
×