卒業の日のカフェ

アルバムを開いて思い出確かめあった
夕暮れ間近の席で
窓から見える桜の木が
優しげに芽吹いていました
卒業の日のカフェで
きみはいくつおとなになったのでしょう
淡く色づいたそのくちびるが
僕にはまぶし過ぎて
恋をなくしたことにさえ気づかなかった…
ひとつの季節が終わったあの日

手編みのマフラーふたりでくるまりながら
小さなキスを交わした
そんな幼い戯れさえ
今はただせつないだけです
卒業の日のカフェで
きみはいくつおとなになったのでしょう
咲く時を知った野の花のように
背筋をふいに伸ばし
言葉持たないこの僕に微笑みかけた…
ひとつの季節が終わったあの日

卒業の日のカフェで
きみはいくつおとなになったのでしょう
淡く色づいたそのくちびるが
僕にはまぶし過ぎて
恋をなくしたことにさえ気づかなかった…
ひとつの季節が終わったあの日
×