荒野

風がヒュルヒュル 吹き抜けて
ビルの谷間に 砂が舞う
見果てぬ夢を 追い求め
時をさすらい どこへ行く…
楽な生き方 できなくて
都会の荒野をひとり ひとり ひとり

抱いた女の 面影を
思い出させる 街灯り
家路を急ぐ 人の波
よけてたたずむ 日暮れ時…
人のぬくもり 振り切って
都会の荒野を今日も 今日も 今日も

遥か故郷 しのびつつ
今日も一日 生きのびる
地下の酒場の片すみで
熱い焼酎 流し込む…
どこで終わろと 悔いはない
都会の荒野を明日も 明日も 明日も
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