知らないで、好き

木漏れ日ふわり差し込む場所
初めて君に恋した場所
時々 触れる優しいそのまなざし
だけどね ふいにちらり君が
見つめる女性-ひと-は私じゃない
「片想いでいい」君がそう呟く

その声も言葉さえ 届きはしないと
分かっていても 歌うのでしょう 君が想う人へと

好きと知らなくて構わないから ただ隣にいさせて
君のその涙を拭わせてほしい
影でいい見えなくていい 恋に埋もれてもいい
星のように舞う輝きの中 存在だけを残して

「片想いでいい」私もそう思って
気持ち抑えてても
ゆるりらゆらり 水のように揺れる
よく聴く曲も 好きな色も
季節も はらり 色褪せてく
私はとてもとても欲張りみたい…

一度だけでいいから名前を呼んでよ
夢の中でも歪んでても あなたに触れてみたい

好きと知ったらどう変わるのかな? どんな顔するのかな?
愛しい照れ笑いしてくれないかな?
二人の恋は永遠に交わることはないと
別々の星を見上げ気付くの 背中を向けたままで

これ以上、離れたくない「好き」と言いたい だけど
私だって嫌われたくはないから
届かない言葉ヒトヒラ 心に隠したまま
木漏れ日の君を夜に描いて 光る星 見上げるよ
×