虹の言葉

優しい雨音が
きこえなくなってから
古ぼけた橋の上
ひとりきり見上げた七色

どんなときでも鮮やかに見えた
そこに君がいた

このまま風になれたなら
あの日のふたりに逢いにいくのに
そのままふたりの影が
ひとつになれたら

必ずつぶやいていた
虹を呼ぶ短い言葉を
古ぼけた橋の上
ひとりきりささやいてみる

重なりあったふたつの声が
今も響いている

このまま星になれたなら
あの日のふたりを照らしだすのに
そのままふたりの影が
ひとつになれたら

このまま風になれたなら
あの頃をこえて
そのまま涙のいらない
あたらしい季節の中で
自分らしく笑えたら

今も雨を消して浮かぶ
虹がきれいにかかるたび
夏服を着た君の笑顔
僕は探してる

このまま風になれたなら
あの日のふたりに逢いにいくのに
そのままふたりの影が
ひとつになれたら
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