鏡の前のつぶやき

日毎夜毎 はなやかさをまし
欲はつのり 物はふえる
とどかぬものは 何ひとつなく
それなりに しあわせはあるのだが

のろわれた人達の
身の置き場はない
今 しばらくなのか
もう しばらくなのか

浮き足だつ程 よろこびがあり
愛することに ひたりきって
手と手をとりあって 笑顔をかわし
生きてることを 感じるのだが

のろわれた人達の
身の置き場はない
今 しばらくなのか
もう しばらくなのか

そばに居る人とは わかりあえるのに
ひとつ山を越えると よそいき気分
それ程遠いことではないのに
ひとりになると 弱音をはく

のろわれた人達の
身の置き場はない
今 しばらくなのか
もう しばらくなのか
×