自由と孤独

暮らしの中の わずらわしさを 断ち切りたくて
たった一人で 時間と場所を 設(しつら)えてみる
何をしようと 何思おうと 邪魔ひとつ無く 勝手身勝手
開け放たれた 自由を愉しむ

さあれ人間 この世の出でて 意味目的の 本来無くて
底なし沼に 空しく騒ぐ 他と交わらぬ 一人の夜は
闇の戦士に 武器術は無く 争い難い 孤独が攻め込む

自由のベクトル 高く伸ばせば 孤独のベクトル より深み増す
自由と孤独 一枚の 金のコインの 裏表 裏表

思えば人は 一人のみにて 生きられもせず
無垢の自由は ありえないこと 完璧は無し
さらに生きてる 意味問い行けば 人と人との 関わりの中
創るものとの 答えに行き着く

また耐え難い 孤独の深み 辛く寂しく ふと我知らず
訳も知らずの 涙を落とす けれど孤独の 深い泉に
誰とも違う 私が浮かび 創造という 力が湧き出る

自由のベクトル 高く伸ばせば 孤独のベクトル より深み増す
自由と孤独 一枚の 金のコイン 裏表 裏表
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