シングル・ハンド・ボーイ

片腕のロボット
白く錆びた 背中を向けて
見えない夕陽へ 歩いてく
時折消える 胸のランプ
悲しく光る プラスティック・アイ
月に向かって 独り呟く

「ロビーやマリアは どうしてるかなあ」

片腕のロボット
折れたアンテナ ぶらさげて
街から街へと 流れ歩く
一体誰を 捜してるのか
握りしめた レイザー・ガン
星に向かって 引き金をひく

「錆びたハートが やけに痛むぜ」

シングル・ハンド・ボーイ……
×