海岸暮色

どこからが 空なのか
どこまでが 海なのか
鈍色(にびいろ)の 港町
波止場灯りが 救いのように
あなたを待って待って待って 泣き暮れて
三日三晩を 同じ宿
今では戻る 道もない
北海岸

幾たびの 裏切りに
もう私 ぎりぎりよ
波しぶく 港町
旅の荷物も 解(ほど)かぬままに
あなたの未練 未練 未練ふり切って
明日はここから 船に乗る
終着駅の ない女
北海岸

あなたを待って待って待って 泣き暮れて
三日三晩を 同じ宿
今では戻る 道もない
北海岸
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