街の灯・ゆらり

街の灯は帰らない 待ち合わせをしたあの場所よ
街の灯は帰らない 胸の中にだけ 灯る光
恋をしていたよね 少なくとも私一人
夜に会いたくなる時は 切なすぎて 空を見た
月も星もないけれど 街の灯りが ゆれていた

街の灯が好きだった 風に吹かれるとゆれるのよ
街の灯が好きだった 胸の中にだけ 灯る愛よ
恋をしていたのは 若いからじゃないと思う
誰もいない部屋で一人 少しばかり お酒飲んで
月も星もないけれど 人のぬくみが 欲しくなる

恋をしていたよね 少なくとも私だけは
急に会いたくなる夜は 淋しすぎて 街の灯がゆらり
月も星もないけれど 美しすぎて 泣けてくる
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