海の上のパイロット

静かな海をそっと
飛びたつ そのときに
一片の悲しみを
詰め込んだパイロット

吹きこむ風に後を押されて
夜を通り過ぎてく
あなたは何を思っているの?

しだいに沈み行く船は
私を取り巻く全てのものを乗せて
深い海の底 流れ落ちていった

どこにいたって溺れていくしかなかった

朝焼けが辺りを
明るく照らすと
白く舞う煙に
浮かびあがる道筋

海を超えてくあなたがきっと
背負った荷物を捨て
自由にどこへも飛び回れるよう

しだいに海の上も空も歪んで
同じどこかで繋がる時が
やってくるように願い続けていく

いつまでも忘れたくないことだから
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