関白失脚2016~父さんと閑古鳥 篇~

お前を嫁にもらったけれど
言うに言えないことだらけ
かなり淋しい話もするが 俺の本音も聞いとくれ
俺より先に寝てもいいから 夕飯ぐらい残しておいて
帰り道のコンビニ 「お弁当あたためますか?」
世界の誰より俺にやさしい
忘れていいけど 仕事も出来ない俺だが
精一杯がんばってんだよ 俺なりに それなりに

父さんみたいに なっちゃ駄目よと
お前こっそり子供に言うが 知ってるか
勉強せずに(閑古鳥) その辺うろついちゃ(閑古鳥)
事故には気をつけろよ せめて読書はしろ
ムダなダイエット ムダな体脂肪計
本気でヤセたきゃ あんなに食べなきゃいいのに
それからあれだぞ テレビショッピング
「今なら 下取り一万円! さらに八千円引き!」
確かに買うわ
それぞれご不満も おありのことと思うが
それでも家族になれて
よかったと俺思ってるんだ

そして今日も君たちの笑顔守る為に
仕事という名の戦場へ往く
右にトラブル 左に(閑古鳥)
人は私を哀れだというけれど
俺には俺の幸せがある
君たちの幸せの為なら
死んでもいいと誓ったんだ
それだけは疑ってくれるな 心は本当なんだよ
世の中思いどおりに 生きられないけれど
下手くそでも一所懸命 俺は生きている
俺が死んだあといつの日か
何かちょっと困った時にでも
そっと思い出してくれたなら
きっと俺はとても幸せだよ
がんばれ がんばれ がんばれ みんな
がんばれ がんばれ がんばれ みんな
がんばれ
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