Electric Sheep

きっと終わりだろうって言ったガラクタ
明けない空の下 残らず事切れていく
そんなはずはないと言って振り返れば
もう何も応えない
何を違えましたか

人とは素晴らしい生き方をご存知で
どこまでも正しいのでしょう
疑う余地もなく常識の真ん中で
私を生み出したあなた様は
どこにいますか

忘れたものを探しに行けばいいのですか
錆び付く足はまだ砂の上で迷う
少しも疑わないで何も知らないまま
言葉も交わせずに涙を零すだけ
誰の代わりに

きっと終わりだろうってやっと気づいた
果てなく一人きり
冷たい箱に訳を問いかけてみる
滲んだ画面越しに
過去は全てを語る

人とは悲しいほど生き方を知らずに
どこまでも間違うのでしょう
疑う余地ばかり 結末の直中で
私を生み出したあなたはもう
どこにもいない

望んだものを集めて積み上げたとして
それさえ同じように壊してしまうだろうか
せめてと残されたのが意味の無い時間なら
さよなら もう二度と目覚めなければいい
それの代わりに

硝子の向こうで誰かが私に呟く
覚えている
初めて聞こえた言葉を
あなたの言葉を

どうして目に映るのは 悲しいものばかり
どうして触れるのは いらないものばかり
心をくれたあなたは無責任なままで
何かを託したの?
許されたかったの?

動かぬ足は冷たく此処までだと言う
それならいつまでも此処で歌っていよう
声の限りに
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