一途な女

肩が寒けりや 体を寄せな
夢が欲しけりゃ 瞼をとじろ
町のはずれの この居酒屋が
お前と俺との 情けのねぐら
せめて飲もうよ コップ酒

生れついての 馬鹿正直が
渡る世間を 狭くする
指におくれ毛 からませながら
似たよな運命と お前は笑う
笑う瞳が なぜ濡れる

義理と人情 言葉にすれば
古い奴だと 他人は言う
俺は俺だと 小石を蹴れば
真似するお前も 一途な女
苦労したけりゃ 徒いて来な
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