女のとまり木

最後の “もしや…”に かけたのに
やっぱりあなたは 来なかった
おさけ頂だい 熱燗で
洗いたいのよ このみれん
あゝ独りとまり木 夜涕(な)き鳥

他人じゃなくなる 前ならば
こんなに悔やみは しないはず
嗤(わら)わないでよ ねえおさけ
女ごころの 嘆(なげ)き節(ぶし)
あゝ独りとまり木 はぐれ鳥

憎んでしまえば 楽なのに
やさしさばかりが なぜ浮かぶ
何処へ行こうか ねえおさけ
北か南か 故里(ふるさと)か
あゝ独りとまり木 夜涕き鳥
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