夜明けの連絡船

忘れものなら 取りにも行ける
未練ばかりは 行っても無駄になる
海のあらしは 北々西で
涙ちぎって くれるでしょう

桟橋に人も無く
見送りは鴎だけ
汽笛一つがにぎわいの
朝に旅立つ連絡船

凍りつくよな 心のままで
命かけても あなたの邪魔になる
紙のコップの 珈琲だけが
からだ溶かして くれるでしょう

語り合う客も無く
誰もみなうつ向いて
捨てた恋やら人生を
ちぎり捨ててる連絡船

海峡に歌も無く
すすり泣く風ばかり
うねり一つを越えたなら
未練たち切る連絡船
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