津軽挽歌

雪が逆巻く 津軽の里を
今日も上りの 汽車が行く
いあんたの 面影抱けば
柱の暦に 目が止まる
ハアー いくら慣れてもナー
ハアー 一人はせつないよ
寒さしのぎの 酒っこ飲んで
夢で今夜も エエー逢いにゆく

ビルの谷間で ふる里しのび
ひとりあんたも 呑む頃か
離ればなれで ひと冬越える
侘しい暮らしは いつ終る
ハアー 星が降る夜はナー
ハアー あんたに逢いたいよ
津軽中里 線路の果ては
風も凍れる エエー雪の海

ハアー 雪が解ければナー
ハアー こころに春が来る
桜前線 近づく頃は
汽車の音にも エエー振り返える
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