哀愁の酒

恋がおんなの ともし灯(び)ならば
夢はこの世の こぼれ花
あなた…あなた… 淋(さみ)しいよ
逢いに来てよ…
お酒を飲むたび ほろほろと
夜よわたしを 何故泣かす

惚れた分だけ 憎んでみても
肌がぬくもり 恋しがる
あなた…あなた… 戻ってよ
逢いに来てよ…
こころの涙か しとしとと
窓を小雨が 濡らす夜

みんな夢だと あきらめるには
愛しすぎたわ 胸の傷
あなた…あなた… 切(せつ)ないよ
逢いに来てよ…
未練のグラスに ゆらゆらと
消えぬ面影 また揺れる
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