八景

ゆらゆら戻りを待つ
夜を撫で過ぎる風
たまゆら 響く汽笛
波先で頷く未来

早歩きで朝まで
防潮堤の先の海へ

誰かの不意なジョークで
僕らはまた息を吹き返す
波のない海じゃなんだか味気ないような
そんな気持ちになるでしょう

あれから随分経つ
音を立て過ぎた日々
また会えるときを待つ
白波を分け行く未来

ゆらゆら戻りを待つ
夜を撫で過ぎる風
たまゆら 響く汽笛
どこまでも旗を立てて 行きたい
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