記憶の島

子供が声をあげて はしゃぐ
水しぶきの様に キラキラと
近づかなきゃ よかった
子供は百才で そして泣いていた

ここからでも 空は見えるし
馴れれば 泳げないこともない
アザラシは 一人言の様につぶやき
ゴリラは ただ手をさし出ている

砂の城で暮す
紙のナイフを持って
消えてくれ 記憶の島

バス停にバスは 止まらなかった
女がイヤな顔をして 通り過ぎただけ
ベンチには もう座りたくなかったし
アリバイの為に 歩きたくもなかった

砂の城で暮す
紙のナイフを持って
消えてくれ 記憶の島

左肩に ハエが止まってる
どんどん体が 離れていく
おい 誰か居ないのか?
けたたましく 何度目かのベルが鳴る

砂の城で暮す
紙のナイフを持って
消えてくれ 記憶の島

砂の城で暮す
紙のナイフを持って
消えてくれ 記憶の島はしゃぐ
×